プロフィール
エレキソックス
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宮城
Grunge / Progressive / Rock
G,Vo[アラタマン] B[ホソヤマサヒコ] Dr[イトウヨシアキ]
プロローグ西暦2000年1月末日、皇紀でいうと2660年一月末日ということであるが、そんなことは誰も聞いていない。前年に恐怖の大王が何故かは知らねど降りて来なかったためにその後数十年の人生設計をすっかり狂わされてしまった豆腐で出来たお地蔵様を水にうるかして柄を悪くしたような風貌を持つ男が、北国へ向かう都落ちの新幹線の窓から高速で走り去る風景を憮然に眺めていたのだが、それは君たちにとって非常にドウデモいいもので思い浮かべたくもない絵であるのは非常によく分かるが、しばし足を留めて聞いてくれ。同情でも結構だ。その数日前に非常に有名な双子姉妹の姉が107歳で亡くなったわけだが、男がぼんやりと思っていたのは姉妹は宮沢賢治よりも年上だという事実だった。(1996年に賢治は生誕100年)。人生とは今際の際まで人に正体を現さぬものだ、歌人寺山は「人は不完全な死体」であるといったが、実のところそれは面白くもない誤謬であっておそらく生とは『不断の動き』であるのだ、人はあまりにも儚き生をその儚さゆえに深く愛するが、奇妙なしぶとさを持った生にたいしてもまた同じ感慨を持つ。あぁ己の生のなんと凡白たることよっなどと気持ちの悪い妄想に男が耽っていた頃、伝説のブルースロックバンド鯰(ナマズ)の二人が新たなバンドを結成しようとメンバーを探していた。バンド結成色の白い地蔵を水にうるかして柄を悪くした風貌で気味の悪い妄想をしていた男はドラムのイックンであり、鯰の二人とは、ギターのサーファー、ジュンSOXとギターVoからベースに転向したボクサー、マークンである。数週間後この三人は出会いバンド(名前を書きたいが現存資料なし)を結成することになるわけだが、ボクサーとサーファーと白い地蔵ってのは、コックと泥棒とその愛人とか、セックスと嘘とビデオテープとか、部屋とワイシャツと私くらいに食い合わせの悪いものであったのも事実だが、胃袋に入ればみな一緒であるのもまた人生における赤裸々な真実であるので頑張っていた。しかしただでさえ自意識過剰で太り気味の肝機能障害であった都落ちの侘び人イックンは、あまつさえ三十路を過ぎて始めた柔道で倒立前転やら飛び込み前転などをやらされていたためにボロボロになりスタジオをすっぽかしたりしていた。悪気は無かったのだが、無いだけにタチが悪く、なお性格が悪いのもまた事実なのでスタジオには次第に険悪ムードが漂いはじめ、ボクサーは四角いジャングルへ誘いKOを、サーファーは台風の海に誘い溺死を狙ったりし、地蔵のような男はまさしく一里塚がわりの無縁仏のような状態、ザ・バンドは、今思えばどうってことはない第二次性徴でチクビが痛い年頃のようなピンチに襲われていた。まいった。奥さんどうしよう。なんか和むネタはないだろうか、そうだ、本棚にサラリーマン川柳あったろう、奥さんそれもってこい。声に出して3回も読めば大丈夫だ。そんな折、アラタSOXは帰郷した駅の便器の上で己の全存在を賭けて便秘との壮絶な死闘を繰り広げていた。そう、死闘っていうのは常に壮絶であるというのは離島の老婆に聞いても異論は無い。だから死闘なんだコノヤロー!えらい人にはそれがわからんのです!(意味なくヒートアップ!ついてきてっ!)アラタSOXの加入アラタSOXは仙台征服の小手調べに3人のリザーヴしたステュディオにトゥギャザーしにきたのであるが、サムタイムエンジョイするうちにメンバーになりたいとカムアウトしはじめた。しかもギターヴォーカルで。オールジャペンの、おっとノンノン、ワールドワイドなィヤングの憧れのマトであるギターヴォーカルで。3人はアラタSOXのトゥルーマインドを計りかねるが、ボトムがスィンポウなので今晩の○ナニーのオカズをディメインするときのようなガッツとヒップとポップとラヴアクチュアリィでディスカッションした結果、加入をオーソライズ。その時間わずか2分。とってもヘッドの回転がスピーディな、このスリーディグリーズ。コンピューターマイコンもネイキドフッドでランナウェイだ。でもリアリーはヤツがカムアウトするビフォーにファイナルアンサーはイグジストしてたんだけどね。アラタSOXは「ワショーイ、ヨロシクッ」とフルフェイスのスマイルをスプレーした。今はモジャモジャだけどこの時は坊主頭だったんだ(たぶんムショから出たばかりだったんだらう)。アラタSOXは「ウンコはとりあえず投げ付けろ、その前に思うさま出せ」や「全裸になれ、しかし股間にソックスを」などの福音を次々に授け、処女のツボミのように固いメンバーの心を開いた。アラタSOXの加入により中途半端二枚目半から本格的三枚目路線へと進化したバンドは、ひとさまの結婚パーティにて全裸股間ソックスという衝撃のデビューを果たし一部の熱烈なファンと多くの( ´д)ヒソ(´д`)ヒソ(д` )を獲得した。さらに、ライヴハウス初出演の前室で福音に寄せてつけられた大切なバンド名を「エレキコミックスさん出番です」などと知る人ぞ知るが知らない人はほんとに知らない(事実メンバーの誰ひとり知らなかった)漫才師の名前で呼ばれたときも一同菩薩の笑みを崩さず「ハイ」と返事をする始末となったわけである。苦難は他にも,ワーカホリックなマークンがバンド休業宣言をしたと思ったら本当に休んでしまってメンバーに冥福を祈られてしまっていたりとか、ベビーっていうヘビーな事情でバンドを休みまくり、初ライヴの直前に戻ってきたけどやはり練習不足のテンション不足でライヴではついに石像の様に動かなかったジュンSOXとか,ノリノリで自分が提案したリズムリフを「やっぱり叩けないよ(´・ω・`)」などと3秒(正確には2.9秒)で泣きをいれたイックン、あげくのはてにはアラタSOXのギターはいまだに他人様の借り物である(しかも壊している)など様々ありましたが、この道はどこまで行くか、どこでも行くさ、ひとまず筆を於かせてください(唐突)。そもそも歩みとその足跡なるものは前を向いてたゆまず進んでいれば常に後ろにひとつふたつと増えてゆくもので御座いまして、気を抜いていますと、この先にコッソリと続けられていることもございます。最後まで御読み下さった貴兄におかれましては、その心の余裕とヒマと好奇心と知性を失わず、常に御油断めされることなく更新をチェキラあそばされますよう重ねて申し上げ、かつ何故かお礼に代えてしまう恋のマジックポーションでございます。ありがとう仙台。ありがとう日本。ありがとう地球。ありがとう宇宙。ありがとうチ○コ。ありがとうマ(以下略)





服読に際してのご注意
*実際にはライブでウンコを投げ付けるようなことはしません。
*もう脱ぎません。
*イックンは肉体改造の結果、肝機能は復活しました。
*この文章には一部誇張した表現があるかもね。