プロフィール
ナガイヨル
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東京
Glam Rock / Metal / Rock
Gt/Vo:Shuner, Gt:ATF, Dr:Rio, Ba(SP):久
それは神が与えた自然現象という名の『音楽』

ギターが合図する。一瞬、時が止まる。すると一斉にバンドサウンドが押し上げる。それをボーカルが指揮をとる。彼らの音楽を一言で例えるなら「自然現象」。バンド名は「ナガイヨル」。ボーカルのシュナーをフロントマンとした4人編成のバンドだ。さて、気になることがある。彼らの音楽のジャンルは何な のか。ある人は、パンクと答えるだろう。別の人に聞けば、ミクスチャーと答えるだろう。もしかしたら、その横にいる人はオルタナティブと反論かもしれない。筆者の意見を敢えて言おう。彼らの音楽のジャンルは「ない」。ないというより、聴いている人が勝手に感じて良い。つまり、彼らの音楽は聴いている一人ひとりのものなのだ。これを万人受けという意味だと勘違いしないで欲しい。彼らの音楽は「自然現象」だ。誰もが体験する自然現象を彼らは「音楽」という行為で表しているのだ。

『君は何も守れない 拳一つ使えず』(Deviltrigger)

ナガイヨルのDeviltriggerに、このような歌詞がある。よくある楽曲なら自分が恋人、あるいは友人や家族を守れずに悔やむことを表現することが溢れ返っている。しかし、Deviltriggerは違う。全く逆で指摘しているのだ。だが考えてみて欲しい。もし、あなたが信用している人に無力だと指摘されたら…あなたは、まるで土砂降りの中に突っ立ている状態に陥るだろう。Deviltriggerは背景、感情を一音に凝縮させられ聴く者全てに感情を抉らされているのだ。例えば、この曲をサディスィックと言っても良いだろう。それとも、自己改革とも言って良いだろう。もう一度言う。聴いている人が勝手に感じて良い。

ナガイヨル。「長い夜」はネガティブな表現で使われているイメージだが、実は自分を見つめ直し、ふと肩の力が抜けたりと、アイデンティティーを感じる日中以上に貴重な時間だ。彼らのバンドサウンドを聴いている限り、長い夜は明けない。

2012
02/11 池袋ADM
01/12 浦和NARCISS

2011
12/10 新宿FNV