Feb25
コラム集 no.4
2007年2月25日 SEVEN GODS OF FORTUNE
キャメルクラッチ2期生ギタリスト 直喜 が脱退する時にかれについて書かれたコラム♪



2002.10.21(月)


「去りゆく者への調べ。」 Dr.おとっつぁん

 「巨星堕つ。」・・・・・
 なんかこのような言葉を昔、漫画「北斗の拳」で目にした記憶がふと、頭をよぎる。
 文字どうり彼は、我らがキャメルクラッチに於いてまさに、巨星だったのかもしれない。その彼が我々と袂を分かち10日余りが過ぎようとしているが、今日ここで彼の知られざる一面を紐解いてみよう。
 彼は金と、時間と、ステージで履くズボンにおいて他の追随を許さぬほどルーズ極まりない、金に至ってはメンバー加入当時から貸付金額がゼロになったことがないまま現在も見事に万単位を維持している。
 そんな彼でもプレイに関してのメンバーからの信頼は厚く、その中でも特に、DAMAさんに至っては”キャメルのリード(ギター)は、あいつしかおらんけー多少のそういう所には目をつぶる”と、言わしめるほどであった。
 そして彼を語るに当たり、そのプレイぶりと肩を並べるほど印象的なのは、彼の屈託(くったく)のない笑顔である。
 彼と接すると表情はいつも笑っていて、とても人なっつっこい一面を持っているのだが、その純粋な笑顔に秘められた天才的とも言える彼の妙技を知る人は少ない・・・。
 その恐怖も覚えてしまう程の妙技とは・・・・そう、逆ギレである。
 あれは韓国にライヴに行くときの空港での出来事だった・・・。
 海外旅行には物騒なのが付き物で、彼はパスポートなどが盗られないようにそういう物が収納できる”腹巻き”なるものを装着し、空港に向かう車の中でそれはもう得意気に、御披露なさっていたらしい。 しかし空港に着いた際に、あまりのフィット感に腹巻きを着けていることを忘れ、カバンを見てもパスポートが見当たらないために、忘れてしまったと通常有り得ない勘違いをしてしまう・・・。そこで彼は即座に実家へと電話を掛け、彼の実母が電話に出た瞬間!妙技が炸裂する。
「おい!母さん!わしのパスポートどこにやったんじゃーぁぁぁ!!。」

  そう叫んでいる本人のお腹にパスポートが巻き付いているのを彼がようやく気が付いたのは、当時のベースの三富君が「えっ?さっき車の中で自慢しよったじゃん、その腹巻き。」と淡々と突っ込んだ時だった・・・。
 当時の事を振り返り、我らがリーダーDAMAさんはこう語る「光進(もう1人のギター)のサディスティックな眼も恐いけど、あん時の直喜が今まで生きてきた中で1番恐かったね。たまたま傍におった子供とか、引きつけを起こして泡喰って倒れとったもん。あれはトラウマになるんじゃない?。」
 まさに巨星と呼ぶにふさわしい彼の妙技が次に炸裂するのを期待しつつ彼の新天地での活躍を祈る。 
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