この手を伸ばしても届かない
僕を照らす太陽
溢れた涙が止まらないよ
揺れる青い空

8の字を描き踊る紙
風の匂いを纏って
目の前を通り過ぎていく
不規則なその軌道は
迷う僕のようだ

吸い込まれそうな光彩
どんな嘘も全て
見透かしてしまいそうな輝きに
素直を映し出せたら
迷わなくていいのに

ありきたりな言葉だけじゃ
振り向かせるなんてできない
すれ違う理想と現実
自分らしさだった自由を見失って
諦めばかり覚えた

がむしゃらに追いかけているのに
それでも近づかない
心を写し出したように
色付いた曇り空

道端に咲いてる花
雨に濡れても
芯を曲げずに立つ姿を
俯いて見つめるだけ
せめて傘になれたら

僕は自信の無い繭
覚悟を決めて外に出れず
誤魔化すように
塞がらない傷跡を
細い糸で取り繕っている

こんな胸が痛むなら
知らなければよかったなんて
無理矢理塗りつぶそうとしてみても
消しきれない程
染み付いてしまっていたんだ

指先に僅かに温もりを感じる
距離でもいい
振り向いてくれるならと
願いを込めた上の空

自由の意味を履き違えて
綺麗なものばかりを並べて
その光で盲目になっていた
悲しみの向こう側に
本当の自由を迎えに行こう

この手を伸ばしても届かない
僕を照らす太陽
溢れた涙が止まらないよ
揺れる青い空