息をする場所
靴ひも直してたら置いてかれてた記憶溺れる夕焼けがひどく綺麗だった閉塞的な日常が心を鋭角的にえぐる物語何もかも優しすぎる日は静けさが体中纏わりついて離れないいたたまれないせめてその胸で強く強く抱きしめてくれたのなら僕が鈍る日にいつの間にか過去を取り戻してしまった僕に仮初めの安楽をさよならが言えなくてあの日眠り疲れて今日この日頭を垂らして部屋を出た辿り着いた高架下常音でごまかした涙声この地から見下ろしたのなら奈落のような空淡く崩れてくおもいもう何も思い出さない場所でそっと目を閉じても何も変わらなくて