月と歩く
月が浮かぶ夜に弱音を呟いた
声に成らぬ声はただ滲んで消えた
答え求め一人あてもなく歩いた
見上げた夜の空 咲いたカラタチの実

揺れる水面に映る月は見てる
いつか隠した涙、心、消えない傷さえも

いつだってその手を離さないで
せめてこの星を数え終わるまで
いつだってその目を逸らさないで
月が明日を優しく照らしてる

当たり前のように過ぎてく日々の中
ひとつ手に入れては
またひとつ失くしてく

心閉ざした僕にいつか君が
教えてくれたのは夜の街の美しさでした