朱の空
忘れない事
忘れたい事

届かなくても
伝えたい事

あまりに赤すぎる
朝焼けの向こう側に
ひとつある
朝陽から生まれ変わる
季節が来るたび僕らは
花になる

「この街を出て行こう」
君は僕に囁く
だけど僕は頷く事も
できずに

ただ この雨に
うたれながら君を
見送る
きっと この星にただ
1人でも君の事 待つよ

言えなかった?
言わなかった?
答えはまた 記憶の中だ…

朝陽がまた夜を奪って
当たり前の奇跡が
僕の前で死んでゆく
僕の前で死んでしまった

この街の優しさも
君が見せた涙も
消せない たとえそれが
僕を壊しても…

ただ この日々に
埋もれながら君を待ってる
きっともう 交わらぬ
この道を 今はただ
往くよ