小説家
書斎に戻った彼はジャケットを脱いだ
ボロボロになったテーブル、インクの匂い
紙とペンだけで彼は
革命を起こす
北欧の空を眺めて、彼は笑った
「夢は終わらねぇ。」

言葉が踊る、彼の狭い心で
暴走した妄想行け
ニーチェも、フロイトも、言えなかった言葉を
そうさ
書くよ

「もう、いい加減あきらめたらどうだ?」って友人が言った
ありがとう
でも、そんなんじゃ天国の彼女に示しがつかねぇんだよ
銃声を掻き消して

神も聖書も宛にはしてないけど
それらは現に誰かを救った。
ピストルを捨てろ
やがて人はペンを持つ。
どうかわかって

正義 自由 平等 静寂 事実 理想 夢の世界 幸福 そして最後に 愛 愛

言葉よ踊れ
こんな野暮な世界で
浅はかな物事を正せ
悲しみの無い世界はもうすぐそこ
そうさ、書くよ 
今日も