空蝉
静かに眠りにつく 暗闇紛れて
あたりを伺うことしかできずに
此処にはなにもない 呟きを繰り返して

憧れ始めた 空の色想えば
抗い続けた 誇りを捨てずに
近づく気がする 進める目指す方へ

世界が紡ぎ出した 終わりのないお伽噺
迷路なんか子供騙し 夢までは覚えてない
 もう帰るの?
明日までに追われだせば焦り始め
いつだって見失って

  強く震える羽音よ 響けよ
  身体の奥の底まで
  今でも遅くはない
  ここから始まる
  答えなんて見えているはず

僅かな期待を抱いたところで終わっていないか?
抜け殻確かめたら
新たな日が訪れる

  揺れ動く心が
  まだ足りないって求める
  向かい風も全て受け止め
  強く震える羽音よ 響けよ
  身体の奥底から
   
    羽ばたけ