ヒトリシズカ
月の満ち欠けに似ている 秋空の様な日もある
優しさに包まれた痛み与える有刺鉄線
詰らない日々に戸惑う 新しい物を求める
安らげる居所が大切な事知りもせずに

秘密基地への合言葉は何だっけな
無造作に笑えてた素直な時代が馬鹿みたいだ

淡く色付いた花穂が如雨露から水を浴びたら
枯れてしまった 枯らしてしまった
そんなつもりは何処にも無かった
雨はただただ降り続き 気付いたら晴れていたけど
虹は無かった それで良かった
窓の向こうは空が広がるだけ

疲れ取れないで迎える朝の大儀さを抱える
約束の時間すらこの大脳に収めていない

光求めて歩き続けた金曜日
大空を飛びたいと夢見ていたら月曜日だ

粗く書き殴った手紙を綺麗な封筒に包んで
胸に仕舞った 渡せなかった
心臓の音が優しく響いた
数多ある想いの中で本当の気持ち探して
確かにあった ここにはあった
風の行方に今言の葉を乗せ

靴を引き摺る音が聞こえた
無音の口笛を心の中再生する

淡く色付いた花穂が如雨露から水を浴びたら
枯れてしまった 枯らしてしまった
そんなつもりは何処にも無かった
雨はただただ降り続き 気付いたら晴れていたけど
虹は無かった それで良かった
窓の向こうは空が広がるだけ