誘蛾灯
毎日毎日路地裏に隠れて
俺は轢かれた野良犬みたいに転がってた

「明日はどっちだ?」帰る場所を失くした
ポケットの鍵を遊ばせ自分に問いかける

無感情な優しさに浸かりたくない
足枷のような夢を引き摩って

色彩を失くした空の下
途切れてた記憶を繋いで 色彩を

無抵抗な感情に沈みたくない
キレかけの街灯が呼んでる

色彩を失くした空の下
滲みついた穢れを掻き毟って
振り切れたココロを抱えたまま
焦がれてた日差しの下へ 死期彩を