Feb1
WINDS
2012年2月01日 鉄平
なんとなく思い出してた。

俺昔バンドやってた。15才の春。
気の知れた仲間達と。二年位の間、本気で活動してたんだ。楽しかったな。追求していくうちに方向性の違いから解散。俺はプロを目指して上京した。
ベーシストは中学の同級生。落ち着かないヤツで、気性の荒いヤツだったけどベースは練習しまくってた。高校やめて塗装屋の見習いしながらベースやってた。今は独立して塗装業をやってるらしい。
サイドギターは山奥でアリ退治の仕事を営む家の息子だった。持ってる機材は一流品だったけど、腕の無さも一流だった。着いていかないと!と頑張ってたのもこいつが一番だったな。
リードギター。『俺ギターやってんだよ』『そうか。俺とバンドやろうぜ』ここがバンドの始まりだった。確か家が楽器屋で親父の影響でギターを始めたというこいつ。才能が飛び抜けてた。今から考えてもヤツはうまかった。解散の二文字を匂わせたのもこいつが始まりだったな。曲作りはこいつと俺が担当してた。今もギター弾いてんのかな。
ドラム。馬みたいな顔してただけにリズムが走る癖があったが、こいつもうまかった。ドラムがウマいやつがいる。って巷で有名なヤツで、半ば強引だったが『お前俺のバンドでドラム叩け』って言って加入、、させた。でも解散を一番嘆いたのもこいつだった。今は普通にサラリーマンとして働いているらしい。
生意気に、マネージャーもいた。同い年の可愛い女子で、バンドにいつも潤いをくれてた。何年か前に結婚するって報告があった。

楽しかったな。俺が本格的に音楽で大成功させてやるって思ったのはこのバンドがあったからだ。
バンド名『WINDS』
あの頃とは環境やら考え方やら色々変わったけど、変わらずに歌ってるよ俺。
みんなに会いてぇな。
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