a million animals

大体いる。
いつだって。
そんで決断の時に目の前に現れる。
ジャケットの内ポケットから。
ニット帽のダブルになってる部分から。
カバンの中から。
読みかけの小説の間から。
イデオロギーはやってくる。

とりあえず初めは無視するんだけど、
あまりにもしつこく視界に入ってくるもんだから、
「なんだよっ！」
って結局相手にしちゃう。
そうなると奴は強い。
「おま、やめとけってぇ。」
の一点張りでくる。
もう半笑いで言ってくる。
「ないないない！ないからぁー！」
って言ってくる。
「お兄ちゃん、やーよって！そんな怖い顔しちゃやーよ！」
言ってくる。

ま、でも気にしない。
定食でも気にしない。
凡人にはわかるまい。
その点この僕にはわかるよ。

っつってね。
今年の目標に追記だね。
強気で行こう。