Mar10
新曲に付いて。
2011年3月10日 OSAMU
今回は各所でも未公開だった
新曲「電脳難民解放区」に付いて述懐したい。

個人的にはこの曲こそが作曲活動の
第一期に於ける集大成的作品で在り、
第二期の方向性を示唆する橋頭堡でも
在ると解釈している。

現状では最も愛着や自信が在り、
名刺代わりに一曲を提示する場合は
これを逡巡無く選択する事だろう。

以前から公開していた基本となる所有作品も
気に入っているものの、本来の理想像としては
攻撃性や退廃性を内包させたかったもので。
特にクラブ/ダンス系統の音楽だけで終始するのでは無く、
ゲームやアニメ、映画等のメディアでも
広範に流用出来るだけの柔軟性が欲しかった。

今作に関しては、脳内で常時想像し続けて来た
「荒廃した近未来感」を具現化させられた、と
言う手応えを得られた事が嬉しい。

これならクラブ/ダンスミュージックの範疇だけに
収まらず、各方面での使用にも耐え得る素材として
仕上げられたのではないか、と。

製作過程としては、新規購入したソフトだったので
概要を把握する迄時間が掛かったり、
ノイズの除去に関して悪戦苦闘しメーカーに
相談したけど、「既に権利自体が他の会社へ委譲されたので
サポート出来ない」とか有り得ない程放埓な対応されて
クレーム問題へ発展しそうな事態へ突入したりw

諍いが嫌いなので結局は独力で
ソフト内の支障を解決出来ないか、と
試行錯誤してやっと別角度から問題を回避した、と言う感じだった。
だから再三慨嘆していたけど、プロと言っても
楽器屋とかソフトメーカーは信頼に足る存在では無い。
結局最終的には独力で克服してるもん。

楽曲的にはパート/ブロック毎に定位の調整を
拘ったり、同一のフレーズにも複数の楽器を
重ね合わせ音色や感触を加工させたりと
入念に創り込んだ。

素材写真としても自分自身が志向する
冷徹な近未来感を描写し楽曲に沿う物が
仕上げられた、と思うので一定以上の納得がいっている。

勿論完全な満足等してはいけないし更に向上心を
点火させて行くべきなのは承知しているが、
個人的な成長、外部的な活動実績等を
多面的に俯瞰すると、矢張り第一期の目処は付いた、とは想える。

今後は過去の成果に依存せず、第二期へと
突入し更に成長して行こう、と言う時期に差し掛かったと
感じられるかな。

個人的最高傑作と同等以上の物が
量産出来ると良いんだが…。
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