May1
洗濯物
2009年5月01日 成田どんぐり
今日、溜まりに溜まった洗濯物をパリッと洗い上げ、正座をしながら清々しい気分でたたんでいたところ、あるものを発見した。それはクッチーのパンツの股間部位についた茶色いシミ。それはあまりにも顕著で、まさに「見て下さい」と言わんばかりのものだった。そこで僕はハッと思い出すのだった。

遡ること数年前、僕らはまだ駆け出しのバンドで、仲の良いバンドなんていなく、打ち上げなんて参加できる筈もなくメンバーだけで近くの居酒屋で軽くお酒を飲み、女の子のオリモノの話で盛り上がっていた。
その日も高円寺でのライブを終え軽く一杯ひっかけた後、帰宅の為に中央線に乗り込んだ。そしていつもの様にヘラヘラと会話をしながら20分くらい経過したところ、突然クッチーが「やばい、ウンコもれそう…!」、そう言い放った。が、別にどうでもよかったので残りのメンバーで会話の続きを楽しんでいた。そして電車が武蔵小金井駅に停車するや否やクッチーは電車を降りトイレに走り去った。「あぁ、そんなに苦しかったのか。」なんて話をしながら次の停車駅であり僕らの最寄駅でもある国分寺駅で僕らは電車を降りた。そして出口に向かう階段に差し掛かった時、一本の電話が鳴った。クッチーからだ。
「ウンコもらしちゃった…やばい、ズボンの替え…ない?」
僕はすぐに電話を切り、ダッシュで反対側のホームに渡り、電車を待った。五分くらい待ち、いざ電車に乗り込み次の駅である武蔵小金井に到着するまでの数分間、僕の頭は爆発しそうなくらいトキメいていた。“あと少しで、あと少しで駅でウンコをもらした人間に会える…”。

駅に着いてすぐ、僕は信じられないものを発見した。それはホームから階段、改札、に続く道にしたたり落ちていた茶色いもの、そう、それはまるでヘンゼルとグレーテルを彷彿とさせる“道標”のようなクッチーのウンコだったのだ。僕は一度、そこで死んだ。
そうしてその道標を辿れば、容易にクッチーの居場所を捜し当てることができた。道標は僕らが迷わぬよう、クッチーの居場所を教えてくれた。そしてついにクッチーが居るであろう男子トイレの前に僕らは立った。

意を決し、ガッツと共にトイレに踏み入った瞬間、鼻を刺す様な匂いが僕らを襲った。が、それは自信が確信に変貌を遂げた瞬間でもあった。
“奴はここにいる…!”
と、思った矢先、扉の閉まった一番奥にある個室から声が聞こえた。「う…うん…。」
僕らは急いで個室の前に移動し、ノックをした。「…ク、クッチーか?」
するとギィーと音を発てながらゆっくりと扉が開いた。そこにはこの世のものとは思えない程の異臭と共に、まるで矢吹ジョーのラストシーンのように生気を失い便座にへたり込むクッチーの姿があった。僕はここで、二度目の死を迎えた。

その後、濡れタオルでクッチーの体を拭いてやり、ガッツのライブ衣装だった赤いジャージを履かせ、とりあえずの応急処置を施してやった後、インタビューが始まった。その時の話によると、電車を降りた一歩目で肛門が爆発、無我夢中でトイレに駆け込んだとゆうことだ。インタビュー中、ガッツはクッチーの靴紐に付着したウンコを自分の鼻スレスレの位置まで近づけ匂った後に笑い転げるとゆう行為を20回程繰り返していた。

そしてインタビューを終え、家路に着こうと乗り込んだ電車内、僕が車両全体に響きわたるくらいの声で言った「お前、もうウンコもらすなよ?てかまだ靴に付いちゅうやん。うわっ、ちょー臭い!」とゆう気遣いにより、クッチーの周りには人が居なくなるとゆう現象が起きる。その後、先に僕らが下車し、一人ぼっちになった車内で一斉の視線を浴び、耐えきれなくなり立川から拝島までの距離を三時間かけ歩いて帰ったとゆう話を聞いた。

それでは聴いて下さい。
作詞作曲、クッチー菊地
『役立たず!』

まわりの奴らがみんなダメと言う だけど60億の内のわずかな言葉
中途半端なコウモリになるならば いやらしくハイエナで生きていこう

「役立たず!」なんて言われたって問題じゃないやいやいやい
「役立たず!」なんて言われたって問題じゃないやいやいやい!

まわりの奴らはみんな諦めてる したい事があるのに縛られてあきらめてる
見下した奴らをアゴで使える そんな偉い奴になってやる

「役立たず!」なんて言われたって問題じゃないやいやいやい
「役立たず!」なんて言われたって問題じゃないやいやいやい!

ツラいことがたくさんあるよ でもそんな奴ら腐る程いる

「役立たず!」なんて言われたって問題じゃないやいやいやい
「役立たず!」なんて言われたって問題じゃないやいやいやい!
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