時計台の下で
夕焼けの中鳴る鐘の音がもう終わりだよって合図をした
夜になったらまたここでって指切りして手を振った

揺らめいて残った君の言葉
解けないパズルを繰り返していて
約束の時間を待ちながら
鍵をもってあの場所まで

時計台の上を流れていった星が君の涙だって照らしていて
こっちに気がついて微笑んだら満月が君の背に浮かんでいた

祈りはずっと胸の奥でって
君の生きて行く上での大事なルール
救いはあの空の向こうだよ
お伽噺にもなりきれない

涙なんてとっくに乾いてしまっても
この星に刻まれて君はもう動けない
飛ばない鳥に枯れた花束を捧げて
誰も知らない話をして

何時か見たあの街の光をまだ僕等は胸に秘めて生きていて
死刑台の上で語られた夢が今もこの世界を覆っていて
約束と一緒に零れ落ちた件はまだ記憶の中で浮かんでいて
夢を読むために失くした光はまだポケットの中燻ってるんだ