怯えている 悲しげな瞳に
届く言葉は 凪
問い詰めた 思考の先は
あまりにも惨酷な 陽炎の様

容姿だけ 着飾っても
音の無い心臓は 見透かされている

逃れられなくて
忘れる事も 許されずに

握り締めた刃 振り翳したまま
弱さ 隠していた
行き場の無い 痛みも 声も迷いも
夜を纏い 消えた

罪深い 哀れな陰り
舞い散る 石花火
暴き出し 掴んだものは
塞ぎ込む 盲目な 屍の様

さようなら

溢れ出した虚言を 振り払えたなら
二度と 流されずに
思い過ごしの期待も 過去も未来も
朝陽求め 眠る

逃れられなくて 忘れられなくて
抱えきれなくて 理解出来なくて 
裏切る事に 意味は無くて

信じる術を捨てて 嘆くばかりじゃ
何も 始まらない
独り善がりの言訳に 縋り付いても
幼子のまま 変われずに

握り締めた刃 振り翳したまま
弱さ 隠していた
行き場の無い 痛みも声も迷いも
夜を纏い 消えた