彗星のしくみ
この宇宙のしくみは知らなくていい
当たり前さ それくらいのこと
二進法を繰り返す砂時計は
同じシーンを辿る二人のよう


優等生の君ならわかるだろう
あの彗星の行方も知らずに
ハローグッバイを繰り返す僕達は
もう二度と戻れないこと


明けない夜の中を辿る流星の
訪れを願った 沈みゆく昨日と
いっそこの場所で 次の朝を
望んだその頬に
仄かな祈りと愁いを


Say”good-bye”の知らせは夢の跡
センチメンタル その何処かで
優等生の僕達は気付いていた
いつしか彗星になることを


明けない夜の中も歩けるだろう
この砂時計を温める体温と
いつかこの場所で次の流星を
願ったその肩にささやかな祈りを


まるで触れた指先は
ほつれた迷路のよう
結末も知らないまま
はぐれた僕達はまた巡り会う


当たり前さ それくらいのこと