それから
突然気付いた
君の眼差しの向こう
辻褄が合い過ぎて
笑ってしまった

雨の中響く音が
君に似過ぎて参る

互いに叶わぬ片恋に
身を焦がしているんだろう
始まらなければ そう
終わらない 大丈夫

このもどかしい幸せを
壊さないで、それから
始まらないから もう
終わらない 大丈夫

君の瞳 映ろうとしては感じた
指の隙間すり抜けてしまうような歯痒さ

いっそ君になったなら……
細い肩越し想う

深く潜った水の底
欲で息ができない
荒波から逃げても
終わらない苦しみ

A6の世界の遊民に
姿重ね それから
伸ばしかけた手をぎゅっと
胸の前 縮めた

互いに叶わぬ片恋に
身を焦がしているんだろう
始まらなければ そう
終わらない 大丈夫

このもどかしい幸せを
壊さないで、それなら
始まらないから もう
終わらない
大丈夫

嵐が過ぎたらきっと 凪いだ気持ち