赤い妖怪
斑点状に張り付いている
夏のせいで隅まで狂っている
体温が高まっていく
彼女今日も溶け出してるよ

曖昧が絡まっている
束になって地獄に落ちていく
感情が荒ぶっている
彼は今日もはみ出してるよ

愛憎増して君が往来
急げ

最終電車の上
君が消えてしまって
どうやったってもう
戻れないんだな

赤い妖怪になって
賽は掌の上
涙見せないように
笑ってたんだな

ハイテンションが仇になって迷走
後悔で目の前が滲んでいく
完成は遥か頭上の
雲の向こうでニヤついてるよ

最終電車の上
君が消えてしまって
どうやったってもう
戻らないから

赤い妖怪になって
賽は光に舞って
僕は1人になっていくんだ

ほら絶望が広がっている
それだけが輝いている

壮麗