メロディー
 凍えそうな北風が僕の 鼻先を掠めていくよ
 寂しそうな色した瞳で 小さく歌う君を見てた

 乾いた音立てて枯れ葉が 舞い踊る誰もいない路地で
 君の声が聞こえた気がした 振り返っても君はいないのに

 ふざけあってた時間は記憶の 彼方に流されてしまうよ
 いつの間にか忘れてた夢も きっとそこにあるんだ

※風に舞う悲しいメロディーが 傷ついた心に沁みる
 指先で爪弾く六弦と 君の声忘れられない

 沈む夕陽が君の街を オレンジ色に染める夕暮れ
 古びたギターケースかついで 歩く君の背中を見てた

 いつだって一方通行な 僕の想いはきっと届かない
 かじかむ指先温めても 北風が笑っていく

※思い出した?あの頃僕らが 描いてた未来の姿
 君が奏でていたあのメロディー 今はもうとても歌えない

※いつかまた会えるよねきっと そう言って君は微笑む
 かじかんだ指先を繋ぐ 温もりとその声忘れない
 今もまだ覚えているんだ 君が歌うあの悲しいメロディー