空っぽの物語
生命が舞い降りて 宿る母のつぼみから
産声をあげたその時 志へと続く旅は始まった

日常の奴隷たち 有限の中何を描くんだ?
始まってすらいない 空っぽの物語

この惑星に振り落されて消えていった想い達
虚しさを飲み込んだ日も
全て解き放て

心のどこかに宿された
記憶をたぐり寄せていく
限りあるこの物語を
震えるその手描いてく


雲間からさす光を
清流のせせらぎを
夕暮れの街並みを
君がくれた人の温もりを

そう、全てを忘れていくけど

朝日に揺れる僕らの影
明日へと長く伸びてゆく
限りあるこの物語を
震えるその手描いてく