nightrain (at 下北沢 BIG MOUTH)
瑠璃色に沈んでいく「赫」
地平線で一つになって
今日が宵闇に包まれていく


誰も居ない部屋で一人
目を閉じて探す明日も
広がる星空も今は見えない


独りじゃないって
気付いた時には君は居なかった
これからだって
僕は具(つぶさ)に失っていくだろう
いつだって僕は
太陽を見ようとすらしなかった


空が泣き喚く
止まない 冷たい夜の雨
落とした涙を拾い上げて
君は笑う


僕は泣き喚く
君の声 体温 呼吸の音
全てを乗せて走っていく
夜行列車が



右手の中でにじんでいく「赫」
心の中で一つになって
裂傷は夜明けを繋ぎ損ねる


誰も居ない部屋の灯り
目を醒まして紡ぐ音も
誰かの鳴咽も今は聞こえない


独りじゃないって
気付いた時には君は居なかった
これからだって
僕は具に失っていくだろう
いつだって僕は
太陽を見ようとすらしなかった


空が泣き喚く
止まない 冷たい夜の雨
落とした涙を拾い上げて
君は笑う


僕は泣き喚く
君の声 体温 呼吸の音
全てを乗せて走っていく
夜行列車が



三秒後の未来に
僕は存在できるだろうか

三秒後の未来も
僕は君に胸を焦がすだろう

三秒後の未来は
僕を「正しさ」に導くだろうか



空が泣き喚く
止まない 冷たい夜の雨
落とした涙を拾い上げて
君は笑う


僕は泣き喚く
君の声 体温 呼吸の音
全てを乗せて走っていく
夜行列車が