Isolde
白い手の俺の恋人
黒い岩に腰掛けて
蒼い海を眺めて
赤い血を流してる

白い窓辺の月
黒いガラスの中に
碧い目に映った
赤い俺の身体


届かない光は 待ちくたびれたお前に
すり抜ける気配を また感じさせる

星を読む瞳は 砂に塗れた世界に
動かない両手を 置き去りにしてゆく

花を摘む姿は また実をつけた小枝の
知りかけた世界を また奪い去る


白い誰かの目が
黒い思いを凝らす
蒼い俺の身体は
赤い血を流してる

白い手の俺の恋人
黒い岩に腰掛けて
蒼い海を眺めて
赤い血を流してる