Othello
せめて、剃刀は
返してくれないか?
世界を抜け出す
ただ一つの望みだから

早くどちらかに寄れよ
と迫られて
「世界が嫌い」と
気だるそうに君が述べた

そして

確かに見たんだ
可憐な姿で泣き喚く様に
歌ってた
垣間見たんだ
乾いた血糊が
君の手首にあったこと

狂っていた
白と黒の中で
君は赤く染まった

全て白黒で
囲まれればreverse
浮き世に、誰かが
汚されるのを今日も見ていた

三度目の夜
星達は密かに
君が欲しいと呟いた
赤色の君
囲まれる度にそう
カミソリを手に押し付けた

確かに見たんだ
可憐な姿で泣き喚く様に
歌っていた
垣間見たんだ
乾いた血糊が
君の手首にあったこと

君は問うた

「なぜあなたは
人の為に、息が出来るの。」