ユーレイ
----甘くて白いうちに交配と破廉恥で猥雑な成長を。

君の云う理想は陳腐だ。
僕なら中庸を保って居る。

----男と女の正体は言葉が瞬時に無意味。
----シたいなら今すぐすれば滅入っても無礼じゃ無い。
----そうだろう?

判って居るよ。
これは公平な勝負じゃ無い。
僕だって丸で幽霊みたいだ。
だけど云えば終わり。
掴みきれないくらいの温度で僕には、丁度良い。

 言葉ヲ並ベテミレバ御機嫌クライナラ直ル。
 非日常過ギテイル嘘ナラ朝ニナルクライ迄ニ癒エル。

----そんなに嫌いなら殺れば?
----そんなに厭なら、死ねば?

「…判って居るよ!
これは誰の所為でも無い。
僕だって、丸で宗教みたいだ。」

そう云うと、君は薄い手の甲で

----あたし、なんだか、ゆーれいみたいね

判って居るよ、
君に、どんな姿勢で居ても
僕は、卑しくて、恥ずかしい。


云えないよ。


「きみは、ぼくの、神様です。」