せなか
僕がまだ鼻たれの中学生だった頃に
母の泣いてる後ろ姿を初めて見たんだ
理由も知らないくせに
自分までグズグズ泣き始めて
何もできない自分を責めていたっけな

母の背中はとても大きくて
力強く、温かいと思っていたけど
もしもあなたが
またその背中を震わせていたら
僕が強く抱きしめるよ


何もしてくれないし
頑固で酒に溺れてばっかりの
そんな親父を長い間避けていた
ある日、たまたま見かけた
親父の大工姿を見て
何故かな…無償に悔しくなったんだ

父の背中はとても大きくて
汗でまみれ 泥でまみれ
グチャグチャなんだけど
親父、あんたのことを初めて
生まれて初めて認められた気がしたよ


僕がここで唄っていること
ドクンドクン 心臓が鳴く音
あなたたちの語らんとするもの…その全て
その全てを今度は僕自身が…

僕の背中はどう見えますか?
大きいですか? 小さいですか?
頼りになりますか?
支えてくれたあなたたちを
守れるような人間になれたでしょうか