産声と…
読み語る。
劣情生じて、片手は己が輪郭の姓を取って捨てた。

騒ぎ立つ、音も無く嘆くメロディー。
『夢に響け』と吠え。
天命と永遠、次ぐ永遠を求めて。

生命線、繋ぎ。
共鳴点。手探り読み続ける感情は、まさに生く道のり。
天を見下ろして秘めた。

思い出す蝉時雨、あのメロディー。
声響かせ、千を越えて。
天命と永遠、次ぐ永遠を求めて。
賭して生を捧げた。

髪に触れる日常。
掲げた核と成る、ある非日常。
揺るぎ、許し笑い。
病める時を経て、奏でる生命の声。

限り無く、謳うメロディー。
意味だけを残して、延々と伝うまで。
賭して、生を捧げた。

髪に触れる日常。
束ねた愛を食む、愛しき人よ。
揺るぎ、許し笑い。
病める時を経て、奏でる生命と。

闇に触れる激情。