Nov13
白妙のブルジョワジー
2013年11月13日 松本
 新しいことをはじめたいな、と過去帳をめくったりするのは、なにも不自然なことではないでしょう。“歴史から学べ”ってマルくんもマオちゃんもいってたんだよ。

 「ランドリー」という一人暮らしをしていたころの妄想を曲にしたものがありました。十年くらい前の曲だろうけど、“ワンパターンコードのごり押し”、“起承転結型の詞”と小生のソングライティングの基本形が出来ていますね。詞なんかはどこで習ったわけではなく、いつもこういう小噺風になってしまうのはなぜだ!?

 最近一人暮らしをはじめた人がいます。その“夢中でがんばるキミ”にこの曲を歌ってもらうとおもしろそうだなあと(住まいはレオパレスじゃないけどさ)。で僕はタンバリンを振りながら対旋律をうなるという…はい、新しいことっていうのはこんなアイデアのことでした。

 ちょっと古いものですが音源はこちらのページへどうぞ。
https://soundcloud.com/tomazmok
 曲が長いのは調子に乗ってアウトロのギターをジャンジャカ弾きすぎたためです。メロディ自体はサラッとなかなか爽快なやつなので是非きいてくだされい~

「ランドリー」

むかいのマンションには僕のベアトリーチェ
ティーカップ片手にランドリーまわしてる
しわくちゃでよごれた土曜日洗い流し
スケジュールのない日曜をすごす

すばらしい青空 白い店の列
パン屋に花屋に オシャレな雑貨屋さん
やわらかく手をふる そうすればたちまち
誰とでもすぐに友達になる
恋人になる、こともたやすいだろう

ああこのベランダで 瞳をとがらせて
見てるだけなのか それとも…
僕もできるはずだ まぶしい街におりて
いつも見ていますと告げようか
のぞき見をしていました、と

いつもとかわらぬ 日曜の君と僕
でもひとつだけ変な考えがうかんだよ
“麗しき日曜”その幻想のため
洗濯する君 御手を清める君

「なんのこと?自分のためやってるだけよ」
君はきっとこう言い 僕にあきれるだろう
でもね、世界は必ずよごれてゆくよ
君がやらなきゃ 君がそこにいなきゃ
君のすること 皆が待ちのぞんでいる

それがおもくなったら ため息がもれたら
僕のこの手をつかんでみないか
君のすきなランドリー 僕の堂々巡り
ここでとめてしまってさ
永遠に日曜の朝を寝過ごすのだ
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