Feb17
二月のひと
2013年2月17日 松本
 ひさしぶりに曲を録音しました。このまえに録音する予定と書いたものはまた別にあります。そっちの方はお蔵入り()気分がのったら録音してみます。

 さて「二月のひと」です。自身が二月うまれなので、やはりこの月には思い入れがあります。きさらぎに響きで勝る月が他にあろうかなんぞと偉ぶりたくなる。
 もっとも“きさらぎ、やよひ、ひうらうら”なんてうたわれるように、旧暦の如月と現在の二月とでは季節感がちがうのだけれど…

 現実をみれば、すべての月のなかで一番存在感の薄いのが、我が二月ではなかろうか。
 なにせ囲まれている月が悪い。正月はいわずもがな、三月も卒業シーズン桜の花と絢爛にきたもんだ。
 もともと肩身の狭いうえに七月と八月が追い打ち気味に日数をけずっていったからなおのことひどい。
 冗談ぬきにしても、二月の“なにもなさ”は異常だなあ。その状態が個性というべきか。

 この“なんにもない”ところが作用点になって「二月のひと」の詞ができた、というのは正直に申しまして後付けのデタラメです、はい。
 曲のサビにあたるところで“なんにもないや”と歌っていますが、その実どんな言葉でもいいというつもりで設計しました。
 歌詞の方には書いていませんし、要はナナナナーみたような気分が出ればいいのです。
 詞ついでにいうと、この録音では詞の三段落目は歌っていません。ラジオエディットといってください、ズルではございやせん。

(こんなことはないだろうけど)この歌を歌う人は、どうかこの“なんにもないや”の部分にあう適当な言葉を考えてみてください。
 そうだなあ、七文字だから思い出の人のフルネームとかいいんでないかい?
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