宮川　鉄平

僕『社長！元気そうですね！！』
社長『バカヤロウ、元気じゃねぇわ！明後日からまた入院だ(怒)』
職場に久しぶりに顔を出したお客さんとの会話だ。
時は金なり、と言わんばかりにせかせかと自分の車を洗っている。
運送業をしているこのお客さん、実はガンと戦いながら毎日信じらんない位の仕事をしている。
『バカヤロウ』と『稼いでなんぼだ』が口癖だ。
そして信じらんない位声がデカい。
営業妨害そのもの。

学生時代を自由に過ごした僕。
大人に反発していたあの頃は『時は金なり』とせかせか動く大人が嫌いだった。
でも今は時間の大切さを実感している。
時間というのは突き詰めていくと、一分一秒たりとも無駄にはできない。
例えばギターを弾く時間の一分がどれだけ大切なのかというのを最近すごく思い知らされている。
『時は金なり』『時は偉大なり』ってところだろうか。
僕『社長！再検査なんてさっさと終わらせて早くまたここに叫びに来てください！』
社長『バカヤロウ！ほんとは不安だ…』
そうだよな…ちょっと寂しくなった。

それでも、僕よりも素早い足さばきで動く背中に、時を超える偉大さを感じた。応援している！


負けるなバカヤロウ！！