Oct4
モーニング・グローリー
2006年10月04日 ロックの生贄奮闘記
朝は俺にとって最もシリアスな時間と言える。
仕事のある朝は特に。
温かく静かな母体で羊水に沈んでいた胎児が、
自分の力で生き抜かなければならない厳しい母胎外に放り出され、
産声という不安と苦痛の入り混じった泣き声を上げるように、
夢から覚めた俺はうんざりするだけの今日1日の仕事を思い、
寝覚めの煙草を吸う。
その間自分の現状を再確認し自分に才能、
器が備わっているか自問自答する。
過去の失敗を自嘲し、
反省し、
未来へ向けた明るい材料があれば少しだけ安堵に浸る。
その朝見た夢を覚えている時はどういう経緯、
心理状態でそんな夢を見たのか自分なりに分析する。

俺の見る夢はいつもモノクロームの世界で日常生活と同じく自分の目線から見た世界だけ、
そのため夢の中で自分の姿は見たことがない。
小さい時風邪をひいたらいつも同じ夢を見た。
紙芝居のような2Dの世界、
でも他には何もない。
ただの2Dの空間。
そこに綿のような物体が現れどんどん膨張していき、
その空間を埋める。
それを夢の中の俺はただ見てる。
そして、
物体が空間いっぱいに膨張するとそれを見てる俺も息苦しくなってくる。
自分が空間の中にいて物体に押し潰されるかのように。

あまりに抽象的でわけのわからない夢だが、
とにかく小さい時は風邪をひく度にその夢を見るんじゃないかと思って恐かった。
今朝は母親から電話があった。
俺のトラックがいつも出発してる時間にもかかわらず停まっているのを見て、
寝坊したと思ったらしい、
ちゃんと昨日配達時間が変わって出発が遅れると言ったのに。
母親が愚かなのではなく、
子を思う気持ちが母親を愚かにさせる。
母親の慌てた声を聞いて何だか切ないような悲しいような気分になった。
俺がもっと歳をとっても、
きっと同じように心配しすぎる母親。
そして、
そんな母親を煩わしく思う気持ち半分、
心配かけないようにしっかりした所を見せたいと思う気持ち半分な自分。
この関係は、
多分終わらない。
母親が亡くなるまでは。
7時前に家を出て会社に出勤する。
トラックの点検が終われば出発、
阪奈道路から名阪国道、
東名阪に名古屋高速。
片道約四時間の運転、
運転中だいたいは今取りかかっている曲のことばかり考える、
運転しながら歌詞を考えることも多い。
最近は朝ラジオを聴きながら走る。
番組の途中に好きな宣伝があってそれを聞きたいから。

「心に染み込む話ってある?」
「心に染み込む話ですか?
いや、
ないですけどとりあえず染み込むって言うたらおでんですよね。」
「ふん、それで?」
「いや、ちなみに僕中学の時おでんっていう名前のバンドやってたんですけど。」
「…いやそれ、全く関係ないね。」
クスクス一人で笑ってしまう(笑)もう一バージョン、
「心に染み込む話ってある?」
「心にですか?そういえばうちのばあちゃんが、最近まで18や思ってたらもう80や言うてましたね。」
「…それ、染み込まへんし、むしろ重いね。」
ポスカム最高、
かなりツボ突かれた(笑)
ちゃんと居てるんですわ、
シュールなセンスを持つ人が。
車はけっこう飛ばす。
だいたい110から130キロ、
走行車線をお行儀よく80キロで始めから終わりまで走れません、
運転手向いてません(>_
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