Mar26
怪談はぁ
2007年3月26日 キクポッタン
怪奇小袋おんな


私見たんです。

ちょうど3ヵ月前くらいのことなんですけど。


あの日は仕事終わりに同僚と終電まで飲んでました。


都心から外れた最寄り駅について、お酒とちょっとした夜食を買おうと、駅前の
スーパーによりました。


24時間営業の店だったので、買い物を済ませたあと、雑誌を立ち読みしました。

ちょうどお気に入りの雑誌の発売日が重なってたので、スーパーを出たときには
、深夜1時を回ってました。


通勤で歩いてる道は街頭もまばらで、とても暗いので、少し遠回りになるけれど
、その日は国道沿いを歩くことにしました。


深夜になると交通量はなくなりますが、途中にコンビニがあったりして、安心し
て歩けるのです。


家まではだいたい歩いて20分くらいかかります。


ほんとは自転車で通いたいのですが、二三日前にレッカーされちゃったばかりで
、今週までは我慢しようと思って歩きで通勤してたんです。



15分くらい歩いて途中のコンビニをすぎると、我が家に入っていく細い道が見え
てきます。



「ファッサ」



背後でそんな音が聞こえました。


安心して歩いていたとはいえ、時間帯が深夜ということもあって、神経が過敏に
なってたのでしょう。
その音を聞いたとたん首筋にスーっと悪寒が走り、ゆっくりと背後を振り返って
みました。


振り返った瞬間にも、似た音を聞いた気がしたんですが何もありませんでした。


歩くスピードを上げました。


すると私が一歩足を進めるごとに「ファッサ」と聞こえてきます。


恐くなった私は走りだしました。


その音は追い掛けてきます。
音は早くなったり遅くなったり、跳ねるようなリズムになったりならなかったり
しました。

もう恐怖でパニックです。

一気に我が家まで走りきり、焦りながら鍵を開け後ろも振り返らず、体を滑り込
ませ、勢い良くバタンとドアをしめ、何度も鍵が掛かっていることを確認しまし
た。


電気をつけブーツを履いたまま玄関に座り込むと少し落ち着いてきました。


そしてブーツを脱ごうと手をのばしたその時…



見たんです。


ブーツに絡まった…コンビニ袋を。

そう私自身が小袋おんなだったようです(恥)
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