Mar6
鉛筆太郎さん
2007年3月06日 キクポッタン
鉛筆をカッターナイフで、やさしく皮を剥ぐように、削っていきます。



「明日のピクニックだけどさぁ、ちょっと歩きの時間が長いから、最低限の荷物
でいった方がいいとおもうよ…」



円錐になるように削っていくのではなく、削りカスが常に長方形になるように片
側から丁寧に削っていきます。



「そうそう、アイツなんて体力ねぇからさぁ、最悪担いでやんねーと、ハハハ!




とにかく時間をかけて、丁寧に丁寧に。



「まぁ次の日も休み取ってっから、帰ってからまた飲みに行くのも有りだよなぁ
。とりあえず明日電話して起こすからなぁ。じゃ!」



鉛筆の芯も通り越して、椅子の背もたれが鉛筆の先にくっついているような状態
にします。



「うぃーっす」



その背もたれ部分に親指の腹をあてて感触を楽しみます。



「…へへ雨だってよ今日…」



気付いた時には元の鉛筆の姿に…削る前のサラの鉛筆の姿に。



「まぁ、明日も休み取ってるし…今日7時に和民な、どうすっかまた考えるか、
じゃぁ。おぅ」



丁寧に削っていればいるほどに、少し短くなった、新品のような元の鉛筆の姿に
戻るでしょう…
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