Nov24
バンドクリニック参加(超長文)
2009年11月24日 オサム
本日は常連と成っている某百貨店内の楽器屋で
バンドクリニックと言う指導講座に参加して来ました。

講師役の方はプロデュース業の傍ら
ギター、ベース、ドラムと一通りの楽器に精通し
各個の教則本を多数執筆している上、
その某楽器店が毎年主催するコンテストで
審査員としても活躍して居ると言う音楽業界の重鎮。

店長が言うには、今回は参加者の人数が乏しく
バンド形態の者達が皆無だと。

クリニックを受講する事で勉強にも成る筈だし、
店の面子を立てる為にも是非我々に参加を
要請したい、と懇願されて出張る経緯にw

正直この部類のセミナーには期待が湧かず、他人に
逐一指導等されたくないと言う一種の反骨精神も
内面には潜在して居たんですが、結論から言うと
心底受講出来て良かったw

その方は楽器全般に精通してるだけ在って、
音場への対応も個々のパートの技術も熟知していた。

先ず、以前から説明している様にうちのボーカルと
リードギターは地元のシーンでも有名な位
高額な機材と知識を併せ持っているw

その店長からも「お前等が居る事でうちの店は成り立ってる」と
日常的に言わしめる程の上客なのですが、
その講師役の方からしても「ボーカルのシステム自体は
何も言う事が無い。普通は先ず基本的な機材知識から
指南するもんだが驚いた」と高評価。

ドラムは、音圧を向上させタイトにする為のフォームを
伝授される。曰く、表面で打点を停止させるのでは無く
底迄を撃ち抜く様なつもりで叩け、と。

キックや目線に関しても指摘されつつ、未だベースが不在な為
ベース、シンセ類を打ち込みでこなしているがそこに弊害が
発生していると。

クリックに一致させ様と精密になる余り逆に
機械に飲み込まれて仕舞っているのが問題点だとの事。

その一連の手解きを受けた直後、ほんの短時間で
見違える様にドラマーが変貌出来てしまった事には
正直感動すら覚えたよ。

それで肝心の自分自身としては、意外にも演奏面そのものは
一切言及無し。

緊張が多分に在ったものの、拍子抜けする程
弾き方に関する指摘は為されませんでした。

演奏陣はしっかりしているので、ギターは
更に音作りの個性を追求して行くべきだ、との事で。

モダンハイゲインアンプを使用する中で
誰もが似通った音色を作って仕舞いがちだ、
全く同一のアンプを使用している者達が居ても
自分自身にしか出来ない固有の音質を獲得しろ、と。

そして、それ以前にどれだけ音作りを
試行錯誤しているとしても折角の演奏方法や
個性が前面に提示出来て居ない、音色の設定も重要だが
それ以前にギター本体の設定が気に成る、と指摘される。

ブリッジ部分を平坦に調整する事は間違っていないが、
弦同士の震動を干渉させず相互の特徴を引き出す為に、と
ホールピース位置を一つ一つ改変して貰う。

特に7弦目は輪郭が曖昧になり易いので、
ピックアップの位置も若干高くさせたいと言う。

丁度合致するレンチが無かった為に現場でのリペアは
そこで終了したのですが、一部分改良して貰った
アンプとギターの設定だけでも音圧や輪郭、
バンド全体としての分離感も一体感も全然違う!

バンド全体で演奏すると自分の音は掻き消され
埋もれて仕舞いがちなんだけど、大音量でも帯域を
区別出来れば自分自身の出音は確認し易い。
もう単純に、あっさりと自他共に弾き易く
聴き易くして貰えたので笑うしかなかったw

流石にプロの業界で数十年も従事して来た人は違う、と
純粋に感心させられました。

その後は講師方の過去の体験談や現状、業界に付いての
知識や心構えに付いて延々と説かれる。

現場に立ち会って居た店員さんからは、
「他の参加者へはテクニックを指導して30分程度で終了してる所だが、
君達相手へは2~3時間掛けて指導そのものの他に
わざわざリペアをしてあげたり、精神論迄も語り始めた。
この事からしても一定の評価はされているんだろうし、
自分自身も店員として来年のコンテストに出場されるのが
楽しみだ」と好評を頂く。

コンテスト?
そこ迄大それた計画なんてまだまだ視野に入ってなかったけど。
正直自分自身は演奏面だけで精一杯だったしw

まあコンテストに出場するか進展出来るかは兎も角、
ベース不在なもののバンドとしての成長は
感じ取れたし一定の評価は貰えたんだよな。

先ずそこは喜んでおこう。

しかしこれ位敏腕な講師が専門学校にも在籍していたらと
想うと口惜しいとこは有るw

まあ専門学校では高望みにしても、若しプロの
環境で働けるなら短期間で飛躍的に
上達出来てしまうのではないかと憧憬すら抱いた。

今更ながらプロの現場に羨望を感じ始めてるってのも
何なんだがw

いや、でもほんと参加して良かったよ。
若し受講料が五千円位だとしても全く惜しくないし
正当な値段だとすら思える程に。

当面の課題は明確に成ったし、やっと他人へ胸を張って
バンドやってますと言える位の仲間達に出会えた。

ここ一年は特に失意に沈んでいたし
人生に絶望すら憶えていたけれど、未だ
幾らでも頑張れる、可能性は在ると。

その講師方も仰っていたけれど、本当に好きなら
どんなに苦しくてもその道を諦めないで喰らい付いて
行く筈なんだ・・・。

成功を度外視して、生活の保証を投げ打ってでも
没入出来るのか否か。

今はその分岐路から歩き始めている。
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