Jan17
最後に残した言葉
2016年1月17日
行かないで 僕を呼ぶ声
振り返ることなく 流れすぎた

風が通り抜ける前にあなたの声を聞かせて
ゆっくりと 待つから

届かないことを知りながらも あなたの事を思い描いたその筆先は
やがて願いが強くなり 文字に命を宿した

それを知っておきながら 平気な臆病者は
文字に踊らされ 気づかないふりをした

それを知っておきながら 平気な卑怯者は
嘲笑うかのように 文字を潰した


最後に残した言葉 あなたに…

最後に残した言葉 必ず…

あなたに 伝えるんだ


ねぇ… 返事をしてよ…
灰は風とともに…


空に向かって 叫び続けた
声を枯らしても やめない

ここに居るよと 叫び続けた
目の前にはあなたが


二人重なりあった記憶は
夕暮れの様に頬を染めたにも関わらず

今は白く冷たい肌に
変わり果てた あなたを見届け

涙は止められないけれど この命と共に誓うよ
最後にこの言葉を…


ありがとう
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