May14
フォーカス
2006年5月14日 小畑グーミ
  飛行機の影が住宅街を泳ぐ
  はりついた無防備なシーン
  自身を映し込んでは行き先を失う
  繰り返す行動に記憶は揺らぐ 
  幾度となく台詞を考えるけれど必要は無いの
  行き過ぎるままの意識に小石を放る
  焦燥をすり替えた彷徨の先に

  目覚めても逃げ込んだ無意識の中
  絶えず流れ込む心象に身を寄せる
  浮き上がらなければならない理由なんて見つからない

  昨日触れたことにも追いつけないくらい
  今とは違う時間に迷う
  困惑しながらも思い出される光景の視界
  わたしを見ているのか わたしが見ているのか
  いずれ混同して気にならなくなる
  実像を振り返れば同じ一人ではいられないもの

  目覚めれば瞬間に自我を思うけれど
  不意に恐ろしくなり手放してしまう
  保たなければならない理由なんて見つからない

【*無断転載禁止】
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