Jul15
女流騎士~本を読んで~
2008年7月15日 コーコ
コーコ blog<A href="http://blog.livedoor.jp/cromagarage/" target="_blank">「哀しみが晴れる日」より</a>より

私の好きな作家、大崎善生の奥さんが出したエッセイ。

大崎善生の作品はラブストーリーが多く大崎善生の恋愛感に共感してる私には一体どんな人が奥さんなのか気になって仕方なかった。

奥さんは高橋和という騎士。小学校から将棋をさして幼い頃から注目を浴びていた。


しかし、本には将棋界の事より本人の生い立ちの方が多く書いてあった。

彼女は4歳の頃、交通事故に遇い左足がトラックの下敷きになり左足に障害を持ってしまう。


公園で一人遊んでいた彼女、母の迎えがなかなか来なくて家に帰ろうと道路を渡り事故にあう。


母の日記の文面から自分のせいで可愛い娘の未来を奪ってしまったと悲痛な叫びがきこえてくる様だった。自分の命など惜しくないからどうかヤマトを助けてくださいと…夜も眠れず罪の意識に苛まれ続ける日常と娘を深く心配する気持ちがリアルに伝わってくる。


その日記を大人になってから見せられた彼女は本に全て書き残す事を決める。


『この世に生きるすべての人は母親から生まれる。そこには無条件に子を思う愛があり、絆がある。でも、そんな単純であたりまえのことに気づくのは、意外と難しいことなのかもしれない。』

と彼女は本の中で語る。確かに親の気持ちなど子供には伝わらない事のが多いだろう。


日記を読んで目頭が熱くなった。日記とはこんなにリアルに伝わるものなのかと想った。何の計算もないその文章が妙なリアリティを持っていた。


わかってる様でわからない事がきっとこの世にはたくさんある気がする。特に人の想いなどわかってる様でわからないものなんだろう。

つづく
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