Mar23
コラム集 no.10
2007年3月23日 七福興業
※ 当時、サポートメンバーで現在某悪徳税理士として活躍中  の倉本雅弘くんの脱退秘話に迫った作品


2001年12月12日(水)  
Dr.おとっつぁん

「クラとの別れ 第1章 不信感」
(この作品は一部誇張している部分があります。って言うか作り話なので鵜呑みにしちゃダメよ。)

思い起こせば、今は亡き人となった彼がキャメルクラッチのサポートになったのは数ヶ月前のことだった・・・。
 家業を継ぐための勉学の傍(かたわ)ら、我々の手伝いをと再びギターを手に取った彼の眼差しには、その後に起こるであろう彼の数多くの非人道的な行いを匂わすような要素は何一つ感じられなかった・・・。
 あれは九州に向かう時のこと、彼の家に集合しての機材積み込み。その時点では確実にあったはずのアンプを初めとする彼の機材一式が、九州に着いた時点で見あたらない。「あ~!アンプがない!。」彼が困ったような表情でそういったが、どこかその表情に不適な笑みがこぼれる。機材がなければ良い演奏が出来ない。彼自身、確かに困るのだが、わざとそれらを置いてきたとすれば、それ以上にキャメルクラッチの看板を背負っている我々正メンバーが困ってしまう。「あいつはキャメルの評判を地に落とそうとしているのか?」そう感じると共に彼に対して不信感のかけらを抱いた一瞬だった。その後、そのかけらを確信に変えていく事件が次々に起こるのだった。
つづく・・・・


2001年12月28日(金) 
Dr.おとっつぁん

「クラとの別れ 最終章 秘薬」

彼に対し一抹の不信感を募らせつつも(第1章参照)その後何とかライヴをこなし、不信が信頼へと変わりつつある頃再び事件は起こる。
ある日の練習、彼のアンプがいつもより高価な物に変わっているのに気づき尋ねてみると「いや、ちょっと臨時収入が・・・。」と言葉を濁し何のお金で買ったのかを言おうとしない、しかしその眼差しが欲深く光っているのを私は見逃さなかった。私独自の捜査によると彼のお祖父さんが亡くなったことに関係があるらしいが、これ以上は私自身の寿命を縮めかねない事柄なので記述を差し控えさせていただく。
ところで我がバンドには『キャメルクラッチ憲章』なる物が存在し、これはキャメルクラッチに係わる者全てが守らねばならない厳しい戒律(決まり事みたいな感じ)で、これを破った者は脱退はおろか命に危険が迫ることもあるという・・・。その第12条第8項に 『坐薬並びにこれに類する物は、メンバー以外の何人(なにびと)も服用を禁ず。』とある。要するにメンバー以外の者は坐薬を使ってはいけないと言う事なので、サポートである彼は立場的に坐薬はNGなのだが、ご承知の通り彼はその禁断の薬に手を出してしまった。そう、肛門に異物をつっこんどるくせに、何もなかったような顔をして、ステージでギターを弾いていたのだ!この裏切りに対し我々は脱退を勧告して彼に責任を取ってもらった。キャメルをクビになった彼は今どこで何をしているのだろうか、私にはそれを知る由もない・・・・。  
終わり
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